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「クレオパトラの夢」恩田陸
2008 / 05 / 28 ( Wed ) 19:00:09
おもしろかった!
恵弥(めぐみ)のキャラがステキだわ。

★★★★☆

シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。不倫相手を追いかけていった双子の妹の和見を連れ戻すためだが、もう一つ重大な目的があった。それはH市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。人々の思惑や駆け引きが交錯するなか、恵弥は何を知ったのか。粉雪舞う寒空に広がる、恩田陸の無限のイマジネーション。(e-honより)



ふ~ん,『MAZE』にも恵弥が出てるのね。
読まなくては。

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「猫と針」恩田陸
2008 / 04 / 24 ( Thu ) 22:54:56
このモチーフ,恩田さんの短編で読んだことあるなぁと思いながらの読書でした。
戯曲なので,さらっと2時間以内に読めます。

★★☆☆☆

人はその場にいない人の話をする――。友人の葬式の帰り、久々に学生時代の仲間が集まった。一見なごやかな宴だが、やがて漂う不穏な空気。この集まりの本当の意図とは? 閉鎖空間で展開する心理サスペンス会話劇。戯曲執筆の舞台裏を赤裸々に綴る書き下ろしエッセイ「『猫と針』日記」も収録。遂にベールを脱ぐ、恩田陸〈初戯曲〉。(新潮社より)



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「いのちのパレード」恩田陸
2008 / 02 / 18 ( Mon ) 11:47:22
実は、1週間くらい前に読んだ本です。
しかも図書館に返却済。
そして短編集。

ということで、きれいさっぱり忘れました。

恩田陸の多彩な想像力に、さすがだなぁと思ったことは覚えているけど。

あ、あと、絶滅した種が行進している場面にリョコウバトが出てきて、伊坂さんを思い出しました。

…以上(-_-)

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恩田陸 TB:3 CM:20 admin page top↑
「禁じられた楽園」恩田陸
2008 / 01 / 24 ( Thu ) 23:21:12
本を閉じて、最初にオセロゲームの盤が目に浮かびました。
全面黒石が占めていて、右下の角だけ空いている状態。
右下角に白石を置いたら、パタパタパタと盤上すべて白になっちゃった。
…まぁ、ゲームとしてはあり得ないけど、読み終わったとき、そんなイメージが湧いてきました。(分かりにくくてすみません)


★★★☆☆

平口捷は、若き天才美術家の烏山恭一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない「恐怖」に満ちていた。現代の語り部が送る、幻想ホラー超大作。(文庫裏表紙より)




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「不安な童話」恩田陸
2008 / 01 / 15 ( Tue ) 15:36:56
ある意味、ミステリーらしいミステリー。
オチのある作品でした。

★★★☆☆

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。強烈な既視感に襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子。彼女はその息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。時に、溢れるように広がる他人の記憶。そして発見される倫子の遺書、そこに隠されたメッセージとは…。犯人は誰なのか、その謎が明らかになる時、禁断の事実が浮かび上がる。(Amazonより)




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「ユージニア」恩田陸
2007 / 12 / 25 ( Tue ) 22:33:55

ユージニア、私のユージニア。
私はずっとあなたと巡りあうために、ずっと一人で旅を続けてきた


クラクラと幻惑させられる作品です。

★★★☆☆

舞台はK町。だれでも分かる、金沢がモデルです。
でねちゃん、元気~?(^o^)/

地元の名士の家に起こった17人もの大量毒殺殺人事件。
家族の中で1人助かった盲目の美少女。
事件は、容疑者死亡の解決を迎えた。
時が経ち、発見者であった1人の少女は、丹念に生き残った人々から話を聞き、
フィクションともノンフィクションともつかない本を上梓する。
少女はそこで、事の真相をつかんだのか。あるいは。



良くも悪くも恩田ワールド。
最初から犯人ありきという感じ。
まぁ、結局その人が犯人である確証もなく、
ただ状況証拠だけが積み重なっていくのですが。

う~ん。。。。。
私、この作品の雰囲気に呑み込まれすぎたような気がします。
最後まで読んでみて、はて、何が書かれていたかと我に返ると、
すべてが薄いベールに包まれて、分かったような、分かんないような。。。

まぁ、それこそが、恩田さんの「書きたかったこと」なのかなぁとも思うのですが。

つまり。
見たもの、聞いたもの、感じたもの、記憶に残ったもの、
すべて1人ひとりの中にある。
なので、起こったことは伝えられても、
その背景はだれも全景をうかがい知れない。
そんな感じ。

私、こういう感じ好きだけど。

でも、この作品の、読んだ後に起きるざわついた感覚は、
あまり好きではないです。
何だかね、洋風のお化け屋敷があって(ここは日本にある洋風の館でなければならない^^;)、
こわいぞこわいぞと思いながら進んでいって、
最後の扉の前に立ってるの。
扉の前には、ここを開けるともっとこわいぞと知らされる絵が描かれているの。
うっ。。。と思いながら、それでもやっぱり開けようと手を伸ばそうとしたところで夢から醒めた。
そんな感じ。
あまり分かりやすいたとえじゃないけれど(^^;)


終着点にポンと投げ出された扉。

落ち着きどころがなくて、まだうろうろ彷徨ってます。

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「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸
2007 / 12 / 03 ( Mon ) 10:57:54
久々の恩田さん。
まるで舞台を見るように、密室の中の心理戦を描いたこの作品を堪能しました。
いや~、恩田さんの筆が冴えわたった作品でした。

★★★★☆

彼の目が宙を泳ぐとき、私はいつも木洩れ日が揺れるのを見る。
ちらちらと揺らめく光の中を、私たちが言葉にせず押し殺してきた感情と欲望の欠片が、一瞬影のように横切っていく。
木洩れ日の下には、深い淵があって、濃い緑色の水の底に多くの魚たちがうごめいている。
魚たちは時折水面近くまで上がってきて尾びれを翻したりするが、いったいどれくらいの魚が棲んでいるのか、彼らがどんな姿をしているのか、見ることができない。



舞台は、とあるアパートの一室。
同居していた彼と彼女は引っ越し作業を終え、明日、別々の道を歩き出す。
彼は彼女が、彼女は彼が、あの男を殺したのではないかと疑っている。
今日をおいて真相を知る日はない。
それぞれの思惑をはらませて、一夜が始まる。



高橋千浩と藤本千明。
そもそもどういう関係なのか、最初は明らかにされません。
1章ごとに語り手が交代する構成が、次第に彼らの背景を浮かび上がらせます。
2人の間に漂う空気は、かつて恋人であっただろうと思わせます。

ユーミンの曲、『真珠のピアス』の話をしたり、
途中で煙草を買いに出たり。

ごくごくありふれた光景が挟み込まれ、
ひたひたと不穏な空気が漂います。

この辺の空気感が絶妙。
私は、もう既にこの2人の舞台に釘付けになっています。
2人の関係が明らかになり、私は、ここには語られていないドラマを想像します。
禁断の匂いが魅惑的な、手垢のついた物語。

出会いの頃。
偶然見つけたあの男。
ゆらゆらと過去にさかのぼりながら、
少しずつ明らかになっていく「あの日の出来事に隠されていた意味」。

ふむふむ。あの男との関係も分かり、恩田さんはこれからどう料理していくのか、興味が湧きます。

共有しているはずの記憶の齟齬から、徐々に姿を現そうとする黒々としたモノ。

「ひょっとして、僕たちは何か重大な間違いをしでかしているのではないか?」

大きく舞台が揺らぎます。
私は、足場を失ったような不安を感じます。
けれどもその一方で、今まで感じていた小さなほころびが、1つの形に集約されつつあることも感じます。

彼と彼女の関係と、あの男を巡る物語と。
舞台の上では、いつのまにか2つのストーリーが絡み合い、進行しています。

彼女の記憶に不自然なものを感じつつ、それが大きな火種になることを予感しつつ、あの男との出来事に整合性のある説明が加えられていくそのさまに、クライマックスが近いことを感じさせ、期待が高まります。

「過去が追いついてきた」

動転した彼が自分の中に見たものと、
この期に及んで嫉妬に身を焦がす彼女が彼の中に見たものと。

ものすごい緊迫感。
2人の熱演を前に、私は何も考えられません。

そして、彼女の取り戻された記憶。
置いてけぼりをくらう彼。

彼女は彼女の記憶をもって、2人の間の真実をつかみます。
真実を知ったとき。
2人の対比が、双方から語られます。

関係が決定的に壊れる、まさしくその瞬間を、私は確かに目撃します。
どこかあっけなく、どこか滑稽。そんな感じをいだきます。

その後の彼女が辛辣。

「もしあの男と、この男が似ているとしたらーされげなく目の前の事実に知らんぷりをし、責任を回避して、逃げるところがそっくりだとしたら」

さっきまで、あれだけ激しい感情の渦に呑み込まれそうになっていたのに。
女性のしたたかさ、怖さを感じ、同じ女性ながらぞくっと身震いしてしまいます。

そして凪。

それでも舞台は、物語を紡ぎ続けます。
ちょっと疲れを感じつつ、私は2人の内省に耳を傾けます。

いつものように透徹した目で自分を見つめる彼女。
初めてのように自己の内面に触れる彼。

捉えようとすればするほどこんがらがる「感情」の不思議。
何が本当で何が偽りか、わけが分からなくなってくる2人。

そして疲れ切って、つかの間の安寧に身を委ねる誘惑を感じ始めた2人。

ラストはどうなる。
そんな思いで息を殺して見ている私。

暗転。
明るくなった舞台。

「逡巡に、迷いに、決められない何かに引導を渡す」朝が来る。

幕切れは何ともあっけなく、けれどもどこか清々しく希望をはらんで。


客席に1人残された私は席を立ち、う~んっと伸びを1つして、幕の下りた舞台を後にしました。

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「Q&A」恩田陸
2007 / 08 / 06 ( Mon ) 18:11:34
タイトル通り、質問と答えのみで構成されている作品。
徐々に「事件」の全容が明らかになり、
真相に近…づいたのか?

★★★☆☆

読んで初めて知ったのだけど、
この質問・回答形式って、意外と読みやすいんですね。
頭の中で、質問者と回答者の声があれこれしゃべっているような感じでした。

最初は何が起こったのかもよく分からない状態で、読者はここに参加します。
次第に明らかになるショッピングセンターの大惨事。
故意か偶然か、奇妙な符合。
背後にあるものは?

引き込まれました。
大惨事の後。
抱えていた傷口がパックリ開いてしまった人。
宗教に走る人。
惨事を食い物にしようとする人。
真相を隠そうとする人。
人、人、人。。。

人間の内面が、ここには凝縮されていたように思います。

大惨事を紐解いてみれば、非常に現実的というか、簡単に想像できる範囲の集団パニックなんですよね。こんなこともあり得るかも…という設定が、ゾクッと怖いです。

結局、真相は分からずじまいの作品でした。
恩田さんの記述がすべて正しいとすれば、政府の陰謀説が一番真相に近いってことですよね?
それにはかなり違和感があるし、ストンと納得できない部分も多いです。

だけど、まぁ、いいか。恩田さんだし。と思う私(^^;)
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「象と耳鳴り」恩田陸
2007 / 06 / 13 ( Wed ) 15:06:08
豚の次は象です。
一陽ちゃん、猫はまた後ね。図書館の返却期限が切れちゃうの(^^;)

まったりとした推理小説(?)短編集。
なぜか読んでる途中で眠くなって眠くなって…。
読むのに時間がかかりました。

★★★☆☆

判事を退職した関根多佳雄。
日常に潜む小さな謎から、ぽっかりと穴をあけている大きな闇がほのみえる。



主人公、関根多佳雄は、ダンディーな紳士です。
「あなたは、~でしたね」「そうですね」
なんて会話を夫婦で交わします。
しかも敬語の会話は夫婦限定。
ちょっとステキ。

記憶のすり替え、だれともなく言い出された都市伝説、会話の中の小さな違和感。
こうなのかな、ああなのかな、と思いつつ、ある解答を見出すまでの頭の体操。
だけど、ホントにそれが真実なのか、神のみぞ知る的な終わり方。

まぁ、推理小説というより、それに形を借りた詩のような作品でした。
『廃園』のむせかえるような色や匂いがとても印象的でした。

恩田さんのあとがきを読むまで気づかなかったけど、
関根多佳雄さんって、『六番目の小夜子』に出てくる関根秋、『図書室の海』に出てくる関根夏のお父さんなのね。
あぁ、何だか秋が書斎にお呼び出しされたシーンがあったっけ。
そうか、そうか…と、読み終わった後になって、ちょっと親しみを覚えたのでした。

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「木曜組曲」再読 恩田陸
2007 / 05 / 29 ( Tue ) 13:47:20
スリーピング・マーダー』の一場面を、恩田さんはどこかの作品で「知らず知らずのうちに拝借していた」らしい。
もしかしたら『木曜組曲』が当該作品?という話もあったので、ついつい再読(*^_^*)

似てるところを探しながら読むなんて、もしかしたら初めてかも。

結論からいうと、この作品、『スリーピング…』のオマージュでもなければ、場面拝借の作品でもない、かな。

『スリーピング…』とは雰囲気が全然違う作品です。
この作品は、密室劇というか、舞台劇というか。
狭い空間の中でストーリーが展開します。
この、狭く、重苦しい空気感は、田舎の開放的な空気感とはまるっきり異なるものでした。

この作品で語られる死が、「セピア色の殺人」というほど古く色褪せた死ではなく、いまだ色濃く鮮やかに登場人物たちに影を落としているところも、『スリーピング…』とは一線を画しているところのように思います。

また、「鏡」、「遺言書」、「玄関にかかっている絵」…アイテム的に似てそうなものもあったけれど、「おぉっ!これ、出てきた出てきた」と思うほど既視感のある場面はありませんでした。


…と、まぁ、似てないな。という感想で終わったのですが。

この作品、剥いても剥いても真相が出てこないたまねぎみたいな魅力がありますね。
最後に示された「真相」も、あと数ページ書き足せば、ころっと新たな「真相」に取って代わられそうな脆さがあります。
それが、なかなか味わい深い。

登場人物4人は、それぞれが重松時子を描くことを約束して、この作品は終わったのですが、それぞれの重松時子、読んでみたいと思ったのでした。

それにしても。
この作品、登場人物が5人しか出てこないのに、名前がとてもややこしかったです。
それぞれを素材の違う絨毯にたとえている箇所を、何度も何度も読み返したのでした。

毛足の長いゴージャスな静子、ナチュラルカラーの麻を編んだ絵里子、地味なこぢんまりした花模様がきっちりと織り込まれた尚美、ポップ・カラーのビニールのつかさ。



名前と性格がどうも一致しなくって(苦笑)

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徒然なるままに・・・

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